群馬県・栃木県・埼玉県・茨城県の各県境が利根川・渡良瀬川中心とした河川を境にして密接に入り組んでいる地域なので、各県の特徴が良くも悪くも混在し、各4県に所属しながらもどれにも属さないような独特の地域経済・生活・交流・文化が存在している地域です。各県境が狭く入り組んでいる地域なため、基本的に県境の垣根が非常に低くて薄い地域です。このため、栃木県出身のお笑いタレント「U字工事」が言うような「やれ群馬だ!栃木だ!」などと4県毎にいがみ合ったり角を突き合わせたりすることはほとんどありません。むしろ、この地域は17市11町にまで及ぶ広大な地域経済・生活・交流・文化共同体なのでまとまれば1つの都道府県くらいの力を持つ地域なために「どの県にも属さない。」という考え方の地域住民が多く、4県の県境の存在をあまり気にしない地域です。
方言も同様に4県の方言が混ざってしまって、この地域独自の方言が存在します。桐生市・みどり市・太田市・栃木県足利市付近では「ぶっきらぼうで口調の強い」上州群馬弁と語尾が尻上がりな下野栃木弁が混ざっただけでなく一部が抜けたりしてこの地域独自の方言「両毛地域『桐生弁』」があります。
名物もたくさんあります。主なものは桐生と館林は「うどん」、足利・太田は「両毛焼きそば」、佐野は「ラーメン」です。
お祭りも両毛地域では足利で誕生した民謡「八木節」が地域で独自に発展し、足利が「正調八木節」、桐生が「正調桐生八木節」、そのほかの群馬県東毛地域は「正調上州八木節」になっています。
各地の八木節を「盆踊り」として夏の数日間熱く踊り明かします。地域住民の気質は基本的に群馬県の「上州気質」の影響が色濃く出ているところで、「かかあ天下」で明るく朗らか。情に厚く曲がったことが大嫌いで信念を持ったことについては一本筋を通すというところがあります。
4県の各県境が密接している地域なため、人や物の動きも県境を頻繁に行き来する移動が多いところです。
このため県境や自治体の境界を越えた地域的な依存度が高い地域です。